深井尚子・二宮英美歌 ピアノデュオリサイタル Vol.5


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詳細が見られます

■開催日 2023年3月18日(土)
■時 間 14:30開演(開場:14:00)
■会 場 ベヒシュタイン・セントラム 東京ザール
■プログラム(ピアノ連弾)
<ラヴェル>
亡き王女のためのパヴァーヌ
マ・メール・ロワ より抜粋

<モーツァルト>
交響曲 第40番 ト短調 KV550

<ベートーヴェン>
交響曲 第7番 イ長調 作品92
piano 深井 尚子、二宮 英美歌

<メッセージ>

3月18日(土)14:30開演で、第5回目を迎える、「深井尚子・二宮英美歌ピアノデュオリサイタル」が開催されます。チラシができましたので、どうぞご覧ください。

5年前にドイツ音楽とフランス音楽を融合したピアノデュオを開始してから、今年で5年目になります。私たちも、こんなに続けられると考えていなかったのですが、3回目あたりから、二人での演奏が楽しすぎて、もうこれはデュオを続けるしかない!という気持ちになりました。いつも、私たちデュオの名前を考えるのですが、思いつかず・・・といいますか、少し案は出たのですが、いまだ、深井・二宮ピアノデュオです。

私は、長年ウィーンで勉強し、音楽の基本はウィーンで学び、ウィーン古典派を得意分野としています。特にベートーヴェンはライフワークです。二宮英美歌さんは、パリで勉強し、フランス音楽がご専門で、また、お得意とされています。彼女は、ラヴェルを研究されています。大学にいると、どうしても音楽の中でも専門分野を求められ、論文や演奏などでもっとも専門とする作曲家などを研究しなければならないのですが、私たちデュオは、ドイツもの、フランスものと、異なる時代と様式を持った作曲家を研究しつつ、二人の専門性を演奏で融合したい!!という思いが一致しました。私たちは、大学の同僚というより、音楽の仲間であり、感性も似ていて、スピード感や音量の重厚さの好みも合っていると思います。最初は、第一ピアノと第二ピアノを決めず、ドイツものの第一は深井、フランスものの第一は二宮、となっていましたが、演奏を重ねるにつれ、きらびやかで明るい音質の二宮が第一、豊かな音質で低音を支えるのが深井、というように変化し、今では、演奏場所は固定されました。

ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」をピアノ連弾で演奏してから、ピアノ音楽とは異なった管弦楽の響きの再現に魅せられ、今回は、ベートーヴェンの交響曲第7番、「ベト7」を中心とした演奏会です。この曲は、ベートーヴェンの後期の始まりあたりに作曲されており、「運命」のような傑作の森時代で最もベートーヴェンらしい楽曲とは少し異なり、曲の最後も、これでもか!!っという、畳みかけるような形式は影を潜め、あっさり終わります。また、途中の転調も少々意外な調性に進んだり、斬新感はありますが、後期の作品の特徴を持っています。以前、「のだめカンタービレ」というコミックスが話題となり映画化もされましたので、その時の主題曲として「ベト7」が採用され、多くの方々に知られた曲です。 モーツァルトの交響曲第40番も、とても有名で人気の作品です。これらのピアノ連弾版は、19世紀に家庭でもピアノ連弾で交響曲が弾けるようにという趣旨から、フーゴ―・ウルリッヒ(Hugo Urlich)という作曲家、編曲家がピアノ連弾用に編曲しました。当時のペータース社から出版されたものが、そのまま、現代も使用されているのです。ちょっとすごいことですよね。19世紀も、この楽譜を見て演奏していた愛好家も多かったと思います。

フランス作品には、モーリス・ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」、「マ・メール・ロワ」を取り上げました。ラヴェルは、管弦楽への編曲が大変優れており、たくさんの楽曲を編曲していますので、この「亡き王女」も管弦楽でお聴きになった方も多いかと思います。原曲は、ピアノソロですが、ピアノ連弾にも編曲されています。ベートーヴェンとは打って変わって、冷静で透き通った雰囲気の曲です。和声もフランスの新しい発想を持っており、不思議で、にもかかわらず、引き込まれるような美しさをもっています。「マ・メール・ロワ」は、原曲がピアノ連弾曲です。マザーグースからインスピレーションを得て、子どものために書かれましたが、音は少なくともその雰囲気を出すには、子どもには少々難しかったと思われます。今回は、その中から3曲ほど抜粋で演奏します。

ベートーヴェンとラヴェルの驚くべき違いの面白さを、たっぷりお楽しみください。 当日は、トークも交え、聴衆の皆様と身近に交流できるようなコンサートにします。どうぞ、是非、お誘いわせの上、お越し下さいね。ちょうど桜も咲くころですね。春を感じつつ、土曜日の午後、ご一緒に音楽で楽しいひと時を過ごしましょう。